株やFXのテクニカル分析でよく聞く三尊天井、逆三尊。結構有名なテクニカル分析の技ですが、三尊って一体なんなんだ?ってことで三尊についての解説と、本当に三尊でうまくいくのか?ってことを解説したいと思います。

三尊天井って何?

三尊天井と逆三尊は、株やFXにおけるテクニカル分析のパターンです。三尊天井は、価格が3つの頂点を形成するパターンで、通常、上昇トレンドの終わりを示します。

まあ簡単にこういう形だよってことは覚えておいてください。詳しくは後述。

三尊天井を見分ける5つの条件

以下が三尊天井を見分ける5つの条件です。

  1. 三尊天井は上昇トレンドの後に現れる。
  2. 三尊天井では3つの高いピークが形成され、真ん中が高い。
  3. ショルダーがほぼ同じ高さ。
  4. ネックラインがほぼ水平。
  5. 右側のショルダーの後、ネックラインを割ったら売りのサイン。

つまり売りのサインが出たら買い玉を手仕舞う、もしくは空売りをしかけると良いわけです。このように条件を提示しましたが、チャートはぴったりその通りになるわけではなく、ある程度、判断には幅をもたせましょう。

三尊天井の実際のチャートはこんな感じ

以下が実際のチャートの三尊天井です。

こちら日経平均です。売りポイントで空売りをしかければ大きく儲かるし、買いで下の方から持っていた人も売りポイントでは最低でも切らなくてはなりません。正直、ピッタリ条件に合うところは少ない・・・。なのでなんとなく三尊っぽいなって思ったら売りのサインだと思えばOKだと思います。

三尊の由来って?

三尊天井の名前の由来は三尊像です(写真は阿弥陀三尊像)。真ん中に阿弥陀如来が鎮座し、その脇を観音菩薩、勢至菩薩がおられる様子が、チャートに似てるからそのように名付けられたと言われています。

ちなみに三尊天井はヘッドアンドショルダー、ヘッドアンドショルダーズ、ヘッドアンドショルダーズトップなどの呼ばれ方をします。同じ意味なので混乱されないように。

逆三尊って何?

続いては逆三尊について。もうなんとなく想像出来ると思いますが、三尊天井の逆が逆三尊です。

まあこちらもだいたいこんな感じと覚えておけばいいでしょう。

逆三尊を見分ける5つの条件

以下が逆三尊を見分ける5つの条件です。

  1. 逆三尊は下落トレンドの後に現れる。
  2. 三尊では3つの高い谷が形成され、真ん中が低い。
  3. ショルダーがほぼ同じ高さ。
  4. ネックラインがほぼ水平。
  5. ネックライン形成の後、ショルダーを超えたら買いのサイン。

こちらの方がエントリーには使えるかもしれませんね。下げているのを見て行って、逆三尊形成で買いを入れればいいでしょう。もちろんチャートはぴったりその通りになるわけではなく、ある程度、判断には幅をもたせましょう。

逆三尊の実際のチャートはこんな感じ

以下が実際のチャートの逆三尊です。

長らく下落にあったチャートが逆三尊を形成してから大きく上げているのが分かると思います。逆三尊を極めたら億トレーダーも夢じゃない?と思いますが、逆三尊もなかなか出現頻度が低いので、他の技も合わせて相場を戦っていきたいですね。

ちなみに逆三尊は逆ヘッドアンドショルダー、逆ヘッドアンドショルダーズ、ヘッドアンドショルダーズボトムなどの呼ばれ方もします。同じ意味なので混乱されないように。

三尊天井、逆三尊を事前に察知!見つけ方

事前に三尊パターンを察知するためには、トレンドの変化を追いかけていくのが重要です。三尊が完成してからでは遅いので、ちょっと前から観察する必要があります。

具体的にはネックラインが完成してから上げを見ていき、ショルダーが並んで下げたらネックラインを割るなーというところぐらいから見ていった方が無難。

逆三尊ぼ場合も同じように、ちょっと事前に観察を始めたほうがいいでしょう。

多くの人はギリギリから狙いたい、ショルダー下げてからでいいんじゃないの?って思うかもしれません。でも実際にトレードする際、そのようにギリギリから観察すると失敗することも多く、出来るだけ余裕を持って見ていくのがいいでしょう。

三尊天井とトリプルトップの違い

三尊天井とトリプルトップは似ていますが、主な違いは中央のピークの高さです。三尊天井では中央のピークが最も高く、トリプルトップでは3つのピークがほぼ同じ高さです。

トリプルトップも三尊と同じく、ネックライン割れが売りのサインです。一般的には三尊の方がより強い売りサインだと言われています。

三尊>トリプルトップ

また同様に逆三尊とトリプルボトムも同じような関係です。

三尊におけるだまし出現のサイン、回避方法は?

どんな技だとしても、必ずしもその通りになるわけではなく、いわゆる「だまし」というのが存在します。三尊天井だから売りだーーーと思っても、結局すぐに上げちゃうなんてことはよくあることです。

このだましを回避するためには2通りの方法があります。

  • 三尊が出現する前に仕掛ける
  • 最適な場面で切る

実は三尊は、トレードの世界では非常にポピュラーな手法で、どの証券会社のコラムにも記事があります。なので有効な技だと捉えられがちですが、実際探してみると出現頻度は低いし、意外と成功率も高くないことが分かります。ざっと調べてみると三尊の成功率は50%程度だと言うことが、チャートを見れば分かります。どの程度まで条件をシビアにするかで成功率は変わりますが、実際問題あまり当たらないんだな。(ローソク足を開発したのが酒田五法で有名な江戸時代の相場師、本間宗久ですが、三尊天井も同じく江戸時代に開発されたものと言われています。ちょっと古すぎるのかも・・・)

なので三尊は参考にしつつ、より精度の高いやり方でトレードして行ったほうが、成功率は高くなります。

先程のチャートで見ると・・・

ネックラインを割ってからでは「だまし」  に引っかかることが多くなるので、三尊形成前にエントリーできればだまし発生のポイントでも大きく利益を得ることが出来ます。また決済ポイントも重要で、いつまでも下がると思ってずっと持ってると、反発にやられてしまいます。エントリーも決済も明確な理由があれば、きっちり利益は出せます。

逆三尊でも・・・

同じく、逆三尊でも形成前にエントリー出来たら・・・

三尊形成前に入ることができれば、大きく利益を取ることが出来ます。三尊形成から入ると、仮に同じところで決済できても利益は半分以下になってしまう。

ではどうやったら上のチャートのようにエントリー&イグジット出来るのでしょうか?詳しくは後ほど解説しますね。(ブックマークして!)

コメントが多かったら早めに解説します。

 

 

 

このチャート・・・

 

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