いつもニコニコ、みんなのヒーロー。マリオは今日も元気に走る!でも初期のマリオはいつでも正義の味方というわけではありません。実は黒い過去がありました。今回はそんなマリオの黒歴史、初登場から配管工に至り、その後スーパーマリオとして活躍するまでのお話を解説したいと思います。

マリオ初登場は「ドンキーコング」

映えあるマリオ初登場の作品はドンキーコング。最初はアーケード版として登場しましたが、その後ファミコンなどに移植されています。ストーリーとしてはマリオのペットであったドンキーコングが、マリオにポリーン(発売当初はレディという名前)という彼女が出来たから嫉妬して、ポリーンをさらってビルの上に逃げたので、マリオが助けに行くというお話。まあ正直キングコングのパクリインスパイアストーリーです。ちなみにこの時の職業は大工。

ドンキーコングはマリオが飼い主なのにも関わらず、本気で殺しにかかります。樽やジャッキは投げつけてくるし、マリオを殺す刺客を送るし。エンディングはマリオがポリーンを助けて、ドンキーコングがビルから落下してジエンドとなるわけです。

ドンキーコングをビルから落として彼女のポリーンを助けるマリオ。本来ドンキーコングとマリオは仲良しなので懲らしめたという設定。

余談1:マリオの名前の由来

マリオは最初、ジャンプマンと呼ばれていました。一方、任天堂はアメリカでの現地法人を立ち上げた際、オフィスに使っていた事務所のビルのオーナーのマリオ・セガールさんの名前を付けました。任天堂が公式に認めています。ちなみにマリオ・セガールさんは不動産王でむっちゃ金持ち。

以降は噂。どうやら任天堂はその事務所の賃料を滞納していたらしい。その支払を待ってもらう代わりにキャラクターの名前を付けたのだとか。

余談2:ドンキーコングが裁判沙汰

ドンキーコングが発表されアメリカでも人気になったころ、キングコングの版権元であるユニバーサル・ピクチャーズに訴えられました。でも、そもそもユニバーサルのキングコングは市民ケーンなどを制作したRKO社(当時すでに倒産)のリメイクで、しかも版権取らずに制作していました。そのときの裁判でユニバーサルは「キングコングはパブリックドメインである!」とか言って勝訴しているもんだから、そのときのことも蒸し返されて任天堂は勝訴しています。その時の担当弁護士はジョン・カービィ氏。

さらに国内でもアーケード版の基盤を制作した池上通信機という会社と裁判になっています(こちらは和解で決着)。ドンキーコング、トラブルが多い!

息子の復讐、マリオは悪役に。黒歴史の「ドンキーコングJr.」

続いてマリオが登場した作品が「ドンキーコングJr.」。当時はドンジュニと略されていましたね。ちなみにこの作品から正式に「マリオ」と名付けられました。前作ドンキーコングで懲らしめられたドンキーはマリオに囚われの身になっています。

当時小学生の僕は「ああ、見世物小屋に売り飛ばすつもりなんだな」と認識していました。そのドンキーコングを息子であるJr.が助けに行くという物語なんですが、マリオはこともあろうに、見た目完全に子猿のJr.に対し、ムチを振るって次々とモンスターたちを送り込んでいきます。

 

ペットだったドンキーを見世物小屋に売り飛ばすわ、常にムチ持ってるわ、いたいけな子猿にワニやら、電撃やら、コンドルやらモンスターを送り込んでくるやら・・・鬼畜なりマリオ!!!ひでーやつだ!とか思いながらプレイしていましたね。今のヒーローのマリオからしてみれば隠したい過去でしょう。SNSで炎上してもおかしくない。マリオにとっては完全に黒歴史でしょう。

 

ラストは見事、Jr.がドンキーを助け出しました。このときマリオは死んだ描写になってます。輪っか出てるしね。でも何故か生き返って再び世に出ます。

心を入れ替え配管工に「マリオブラザーズ」

次に登場するのがマリオブラザーズ。このゲームは大ヒットしていましたね。当時ファミコンを手に入れた小学生の9割は持ってたんじゃないかな。

ドンキーコングJr.にコテンパンにやられて改心したのか、真面目に働き始めます。大工から転職して今度は配管工に。主役なのに配管工って・・・ちょっと地味だなぁ。マリオブラザーズの画面にはバッチリ下水管のようなものが見えていますね。

この配管からなぜかモンスター化したカメ、カニ、ハエ、かき氷が襲ってきます。これを初登場のルイージと一緒に倒していくゲーム。真面目に仕事してんのに延々と出てくるモンスターたち。仕事がぜんぜん進みません。このころのマリオはさぞつらい思いをしていたのでしょう。

ちなみにこのカメは上から踏んでもマリオがやられちゃいます。

なぜかキノコ王国へ「スーパーマリオブラザーズ」

次になぜかマリオはキノコ王国でピーチ姫を助けに行くことになりました。おい!彼女のポリーンはどうなったんだ!なぜマリオがキノコ王国へ行ったのかは不明です。映画では謎の土管に吸い込まれてキノコ王国へ行くことになっていますがね。

きっと前作マリオブラザーズでカメを倒しまくった実績を元に、自分で売り込んだかオファーを受けたかなのでしょう。キノコ王国でも土管、むっちゃ出てくるしね。

 


クッパより強いと噂されているハンマーブロス。何度こいつらに苦渋を飲まされたことか。

このスーパーマリオブラザーズ、えぐいほど売れました。本数自体は681万本と、今のゲームと比べるとかなり少ないのですが、ファミコンソフトの歴代本数では1位、2位がスーパーマリオ3の384万本なので圧倒的差を付けています。僕は比較的、早くスーパーマリオを買ったのですが、すでにやりすぎて飽きてるころでも、ファミコン雑誌が発表する販売本数ランキングは1位でした。たぶん2~3年、ずーっと1位をキープしてたんじゃないかな。

無限upをはじめとする裏技も多数発見され、攻略法もファミコン雑誌だけじゃなく、ジャンプなどでも特集を組まれるほどでした。あの熱狂ぶりがあったからこそ、今の任天堂があると思いますね。マリオシリーズは累計で5億本ですって。やべー。スーパーマリオを題材にしたヒューマンドラマまで作られましたしね(TBS製作、長渕剛が主役の「親子ゲーム」)。

 

前作マリオブラザーズがとても面白いと感じてた当時の小学生にとって、スーパーマリオはまさにスーパーでした。みんなサルのようにやりまくってたわけです。今までファミコン持ってなかった子どもたちもスーパーマリオやりたいがためにファミコンを購入したほどです。スーパーマリオしか持ってないヤツもいましたね。

 

ちなみに、勘違いされている方もおられるかもしれませんが・・・

小さいのはマリオです。キノコ食って大きくなって、パワーアップしたのがスーパーマリオです。超サイヤ人みたいなもんですね。大人になった今思うと、スーパーキノコって毒キノコっぽいから、キノコ食ってトリップして、強くなった気になっただけ????とか思っちゃうけど。

まとめ

まあそんな感じで、ドンキーコングで初登場、ドンキーコングJr.での黒歴史を経由し、マリオブラザーズで人気者になったマリオは、スーパーマリオブラザーズでまさにスーパーな存在になりました。マリオの初登場がドンキーコングってのは知ってるけど、マリオブラザーズっていうゲームがあったことは知らないっていう若い人もいて、そんな人達のために参考になれば、そして僕と同年代の人たちにはファミコンと共に歩んだ当時の輝いていた時代を思い出してもらえば幸いです。

 

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