小5のときにバックスクリーン三連発を見て、中1のときに初代のファミスタでTチームのばあすでホームラン打ちまくってからの、タイガースファン歴30年以上の僕が歴代ベストナインを考えてみました。個人的な意見なので「そうじゃない感」があるかもしれませんが、参考程度に。。。
目次
1番:真弓明信(右翼手)
通算成績=.285・1888安打・292本塁打・886打点
キャリアハイ=1985年.322・34本塁打・84打点
ライトはマートンと悩んだんだけど、トップバッターを考えたら、真弓以外には考えられない!ってことで一番ライト真弓にしました。マートンはレフトのイメージが強いのも理由のひとつです。日本一を取った1985年はバックスクリーン三連発のバース掛布岡田が注目されますが、驚異の核弾頭の存在を抜いては語れません。通算の先頭打者本塁打は41本で歴代二位。キャリアハイの数字は今の阪神の四番に欲しい!(大山もこれくらいの成績を残してくれないと・・・) 通算200盗塁と、意外と足も早いです。(歴代一位の先頭打者本塁打は福本豊さんで通算43本。)
主なタイトル、表彰
首位打者:1回 (1983年:.353)
ベストナイン:3回 (1978年、1983年、1985年)
日本シリーズ優秀選手賞:1回 (1985年)
2番:赤星憲広(中堅手)
通算成績=.295・1276安打・3本塁打・215打点・381盗塁
キャリアハイ=2005年.316・190安打・9三塁打・60盗塁
はい、言いたいことは分かります。「赤星は一番だろ!」はい、そのとおりです。「センターは新庄だろ!」はい、そのとおりです。おっしゃることはごもっともですが、やはりセンターは赤星、一番は真弓でお願いします。成績には文句の付け所が無いですね。通算でも.295の打率、5年連続盗塁王、まさにレッドスター。普段大人しそうですが、ムカつく観客には切れるところも好き。ベストナインチームでは3番金本に警戒する敵バッテリーを尻目に、二番打者として61盗塁を記録した2003年のような活躍を期待したい!(ちなみに盗塁王の連続日本記録は福本豊さんで13年。真弓と赤星を記録で抑えるける福本さんはすげー!)
主なタイトル、表彰、記録
盗塁王:5回 (2001年 – 2005年)5年連続はセ・リーグ記録
新人王 (2001年)
ベストナイン:2回 (2003年、2005年)
ゴールデングラブ賞:6回 (2001年、2003年 – 2006年、2008年)
3番:ランディバース(一塁手)
通算成績=.337・743安打・202本塁打・486打点(NPBのみの成績)
キャリアハイ=1986年.389・176安打・47本塁打・109打点 ※三冠王、シーズン最高打率
阪神の歴代ベストナインを決めるとき、一塁手で他に誰がいるのだろう?もう完璧にこの人以外いません。日本プロ野球史上、最強の外国人助っ人と言えばバースしかいないでしょう。2年連続三冠王、打率.389はイチローですら破れなかった歴代最高打率。広い甲子園で54発を放ち、シーズン後半の巨人はこれ以上ホームランを打たれないため敬遠しまくったことはいまだに語り継がれています。
主なタイトル、表彰、記録
首位打者:2回 (1985年、1986年)
本塁打王:2回 (1985年、1986年)
打点王:2回(1985年、1986年)
最高出塁率:2回(1985年、1986年)
最多勝利打点:1回 (1985年)
最多安打(当時連盟表彰なし):2回 (1985年、1986年)
MVP:1回 (1985年)
ベストナイン:3回 (1985年 – 1987年)
日本シリーズMVP:1回 (1985年)
三冠王:2回 (1985年、1986年)
シーズン最高打率:.389(1986年)(日本記録)
シーズン40本塁打到達スピード1位タイ: 97試合 (1985年)
連続試合本塁打:7(1986年6月18日 – 1986年6月26日)(日本記録)
連続打数本塁打:4(1986年5月31日 – 1986年6月1日)(日本タイ記録)
連続試合打点:13(1986年6月18日 – 1986年7月4日)(日本記録)
4番:掛布雅之(三塁手)
通算成績=.292・1656安打・349本塁打・1019打点
キャリアハイ=1982年.325・151安打・35本塁打・95打点(二冠王)
実は四番サードが一番悩みました。三代目(or 四代目)ミスタータイガースの掛布か、初代ミスタータイガースの藤村富美男か。藤村は1694安打、224本塁打、首位打者1回 、本塁打王3回、打点王5回と掛布と遜色ないですが、藤村は古すぎて正直知らないし・・・ってことで掛布!バックスクリーン三連発世代には、やはり阪神の四番と言えば掛布です。
主なタイトル、表彰、記録
本塁打王:3回 (1979年、1982年、1984年)
打点王:1回 (1982年)
最多出塁数:2回 (1981年、1982年)
ベストナイン:7回 (1976年 – 1979年、1981年、1982年、1985年)
ダイヤモンドグラブ賞:6回 (1978年、1979年、1981年 – 1983年、1985年)
5番:金本知憲(左翼手)
通算成績=.285・2539安打・476本塁打・1521打点
キャリアハイ=2005年.327・40本塁打・125打点
五番は鉄人。1990年代、阪神タイガースは1992年以外は全部Bクラス、あの名将野村克也にして、三年連続最下位という超暗黒時代。最下位は定位置と呼ばれ、ファンからも完全に勝ちを諦められておりました。そのダメ虎を猛虎に復活させたのが星野仙一であり金本知憲です。頼れる四番として長年君臨し、連続フルイニング出場や片手ヒットなど伝説に事欠きません。個人的には掛布に次ぐミスタータイガースでもいいと思っています。本塁打、打点、安打数でそれぞれ通算10位以内に入るのは、王、野村、張本、門田、金本の5人だけ。もし監督として成功してたらミスタータイガースと呼ばれたんじゃないかなぁ・・・
主なタイトル、表彰、記録
打点王:1回(2004年)
MVP:1回(2005年)
ベストナイン:7回(1995年、2000年、2001年、2004年 – 2006年、2008年)
日本シリーズ敢闘賞:1回(2003年)
連続4番先発出場:880試合(2004年4月2日 – 2010年4月17日)NPB記録
連続打席無併殺打:1,002打席(2000年5月12日 – 2001年9月28日)NPB記録
連続試合フルイニング出場数(1492試合)世界記録
連続イニング出場数(13686イニング)世界記録
6番:岡田彰布(二塁手)
通算成績=.277・1520安打・247本塁打・836打点
キャリアハイ=1985年.342・35本塁打・101打点
セカンドも今岡と少し悩みましたが、やっぱり岡田です。そらそうよ。言わずもながバックスクリーン三連発の立役者。ちなみに三割を超えたのは80年と85年の二回、30本or100打点を超えたのは85年の一度きり。つまり1985年の優勝は岡田の覚醒なくしては達成できなかったのではと思います。1990年代は真弓とともに代打の二枚看板として活躍。そして2005年の優勝監督で、セ・リーグ最優秀監督賞も取っています。そらそうよ。
主なタイトル、表彰、記録
新人王 (1980年)
ベストナイン:1回 (1985年)
ダイヤモンドグラブ賞:1回 (1985年)
7番:鳥谷敬(遊撃手)
通算成績=.281・2066安打・138本塁打・818打点(2018年まで)
キャリアハイ=2010年.301・19本塁打・104打点
ショートは鳥谷で決まりですね。オールドファンは牛若丸吉田義男と言うでしょうが、やはり阪神の背番号1番鳥谷敬です。なんと言っても顔がかっこいい。個人的に鳥谷のことは「阪神のデレク・ジーター」と思っています。フランチャイズプレーヤーでショート、中距離バッターと被ってるところが多いと思いますがいかがでしょう?遊撃手として、2006年には490捕殺のセリーグ記録、2010年には104打点で最多打点記録、667試合の最多連続フルイニング出場記録を所持。NPB全体の歴代ショートの中でもかなり上位に入ります。そしてなんと言っても史上例に見ない「ポジション:ショフト」としても名を馳せています。もう少し派手だったり、タイトルを取ったりしたら、ミスタータイガースと呼ばれてたかもしれません。
主なタイトル、表彰、記録
最高出塁率:1回 (2011年)
ベストナイン:6回 (2008年、2010年、2011年、2013年 – 2015年)
ゴールデングラブ賞:5回 (2011年、2013年 – 2015年 、2017年※三塁手)
8番:矢野燿大(捕手)
通算成績=.274・1347安打・112本塁打・570打点
キャリアハイ=2003年.328・14本塁打・79打点
サードと同じぐらい悩んだのがキャッチャー。なんてったって田淵がいますから。でも守備面を考えれば矢野かなぁ・・・個人的にも大好きな選手です。2003年は8番藤本とともに恐怖の下位打線と呼ばれ、チーム防御率はセリーグトップの3.53。MVPは惜しくも4点差で井川慶に譲りました。
主なタイトル、表彰、記録
ベストナイン:3回 (2003年、2005年、2006年)
ゴールデングラブ賞:2回 (2003年、2005年)
日本シリーズ敢闘選手賞:1回 (2005年)
最優秀バッテリー賞:2回 (2003年、投手:井川慶、2005年、投手:藤川球児)
9番:江夏豊(投手)
通算成績=防御率2.49・206勝158敗・193セーブ・2987奪三振
キャリアハイ=1968年 防御率2.13・25勝・26完投・401奪三振(NPB記録)
投手王国の阪神タイガース、素晴らしいピッチャーを今までも排出してきました。ミスタータイガース村山実、悲劇のヒーロー小林繁、20勝投手井川慶、暗黒エース藪恵壹、もしもイップスじゃなかったら藤浪晋太郎。いろいろいますが、やっぱり江夏です。シーズン401奪三振の日本記録、オールスター9者連続奪三振、ノーヒットノーランで自らサヨナラホームラン、南海、広島に移籍後も江夏の21球など伝説の宝庫です。惜しむらくは薬物所持ですが、まあ江夏らしいと言えば江夏らしいです。
主なタイトル、表彰、記録
最多勝:2回 (1968年、1973年)
最優秀防御率:1回 (1969年)
最多奪三振(当時連盟表彰なし):6回 (1967年 – 1972年)
最優秀救援投手:5回 (1977年、1979年 – 1982年:最多タイ。他には赤堀元之、佐々木主浩)
MVP:2回 (1979年、1981年) ※両リーグでの受賞は史上初
沢村賞:1回 (1968年)
ベストナイン:1回 (1968年)
最優秀投手:1回 (1968年)
オールスターゲームMVP:3回 (1970年 第2戦、1971年 第1戦、1980年 第3戦)
代打:川藤幸三
通算成績=.236・211安打・16本塁打・108打点
キャリアハイ=なし
阪神の代打と言えば川藤でしょう。他にいる?
別名、トリビア
浪速の春団治、ヤジ将軍
ウエスタン・リーグ最多盗塁(1969年30個)
中継ぎ投手:ジェフ・ウィリアムス
通算成績=防御率.2.20・16勝17敗・141ホールド・47セーブ・418奪三振(NPBのみの成績)
キャリアハイ=2007年 防御率0.96・42ホールド
JFKのリーダー、ジェフ・ウィリアムス。サイドスローからえぐるように入ってくるスライダーで特に左打者はまったく手が出せなかったイメージがあります。JFK全盛期、個人的には一番好きなピッチャーでした。出てきたときの安心感は一番だったかもしれません。投球前、マウンドに立ってバッターを睨みつけているときのジェフは超かっこよかったです。移籍初年度の2003年は抑えとして25セーブを挙げ、優勝に貢献しました。
抑え投手:藤川球児
通算成績=防御率2.04・55勝34敗・139ホールド・225セーブ・1122奪三振(2018年まで NPBのみの成績)
キャリアハイ=2007年 防御率1.63・46セーブ・115奪三振
抑えはもちろんこの人でしょう。他にいません。球界全体を見渡しても比肩するクローザーは、佐々木、高津、岩瀬、江夏、サファテぐらいのものです(結構いますねw)。ただこの人、ホールド数も139以上(2004年以前は計測なし)で、ホールド王も2回取ってますので、まあ言ってみれば日本球界最高のリリーフピッチャーと言っても過言では無いと思います。最初からクローザーやってれば・・・メジャーに行かなければ・・・と思っちゃいますね。また清原の玉なし発言からの火の玉ストレート三振事件も伝説です。投球回数771回2/3での1000奪三振はNPB最速と、史上最も三振を取るピッチャーと言えるでしょう。ちなみに2位の野茂英雄は871投球回。
主なタイトル、表彰、記録
最優秀中継ぎ投手:2回 (2005年、2006年)、最多セーブ投手:2回 (2007年、2011年)
最優秀バッテリー賞:1回 (2005年、捕手:矢野輝弘)
まとめてみると・・・
1.真弓(右)
2.赤星(中)
3.バース(一)
4.掛布(三)
5.金本(左)
6.岡田(二)
7.鳥谷(遊)
8.矢野(捕)
9.江夏(投)
代打:川藤
中継ぎ:ウィリアムス
抑え:藤川
こうしてみると鳥谷と岡田ってコンビネーション合うのかな?って一瞬思いましたが、まあ上手く鳥谷が合わせてくれるでしょう。このチームならぶっちぎりの日本一間違いなしですね。
惜しくも選外の選手
新庄剛志(中堅手)
浪速のプリンス、宇宙人。打撃以外は超一流と野村監督に言われ、メジャーに行ってもそこそこ活躍、なんと行っても日本人初の四番打者。イチローにも「新庄さんは天才」と認められるが、気分が乗らないと力が発揮できないのが玉にキズ。僕、個人的には一番好きな野球選手なんです。メジャー行っても日ハム行っても応援し続けました。あの守備の華麗さと、唸るようなバックホームは歴代の外野手の中でも一番なのではないでしょうか。ゴールデングラブ賞も10回受賞しています。敬遠球ヒットやピッチャー挑戦、日ハム時代のパフォーマンスにオールスターでのホームスチールも伝説です。バリーボンズともお友達。選外の理由としては打順に困るってのと、赤星のほうが安定感があるってところです。スター性で考えれば一番なんですがねぇ・・・
藤村富美男(三塁手)
ミスタータイガース、この人を外していいのだろうか?悩みましたが正直あんまり知らないし・・・ってことで四番サードは掛布に。
田淵幸一(捕手)
こちらもミスタータイガースと呼ばれる男。田淵を入れてたら5番打者を任せたい。守備を含めた総合力で矢野に軍配を挙げました。
村山実(先発投手)
こちらもミスタータイガース。天覧試合で長嶋茂雄にホームランを打たれたところがクローズアップされがちですが通算222勝の大投手。通算WHIP 0.95は歴代1位です。ちなみに「WHIP = (与四球 + 被安打) ÷ 投球回」で、低いほうがいいピッチャーとされており、1.20を下回るとエース級と言われています。例えば稲尾和久は0.99、NPB時代のダルビッシュが0.98、江夏豊が1.03と、他の並み居るピッチャーと比較すると村山の凄さがわかると思います。でも外しちゃった・・・
八木裕、桧山進次郎(代打)
代打の神様と言えばこの二人。代打成功率で言えば川藤よりも八木か桧山でしょうが、顔で選んで川藤。
その他、吉田(遊)、マートン(右、左)、オマリー(一、三)、今岡(三、二)、和田(二)なんかも気になります。改めてベストメンバーを見返してみると・・・
1.真弓(右)
2.赤星(中)
3.バース(一)
4.掛布(三)
5.金本(左)
6.岡田(二)
7.鳥谷(遊)
8.矢野(捕)
9.江夏(投)
代打:川藤
中継ぎ:ウィリアムス
抑え:藤川
僕の中では太字以外は確定じゃないなぁ。となると例えば・・・
1.新庄(中)
2.吉田(遊)
3.バース(一)
4.藤村(三)
5.田淵(捕)
6.金本(左)
7.マートン(右)
8.今岡(二)
9.村山(投)
代打:川藤
中継ぎ:ウィリアムス
抑え:藤川
とかでも良いかもしれません。これでも結構強そうだなぁ。7番マートン、8番今岡の下位打線はヤバイですね。考えてると楽しくて尽きないなぁ。
野球見るなら・・・