株は空売りの方が儲かるとよく言われることがありますが、なぜそのようなことが言われるのでしょうか?解説していきます。
株は下げのほうが勢いがある
大抵の場合、株の上げ下げは、下げのほうが激しいです。まずは下のチャートを御覧ください。
使ってるチャートはパンローリングチャートギャラリーです。
この銘柄では、一旦下がって、同じ価格まで下がっていますが、上げは2ヶ月、下げは1ヶ月で終わっています。すべての局面でこのようになるわけではありませんが、多くの場面で上げるより下げる方が早いんですね。
もしこの銘柄で、底値から天井まで取ったとしても、同じ金額取るのに、上げでは2ヶ月かかるのに、下げでは1ヶ月しかかかりません。ということは、同じ資金でも短い期間で利益が出せるので売りの方が有利となります。
空売りは信用取引だからレバレッジが効く
空売りをやるためには「信用取引」という仕組みを使う必要があります。証券会社の信用取引口座を開設して、そこで取引します。
信用取引ではレバレッジが効きます。
簡単に言うと、例えば1000万円口座に入れていたら、3000万円分の取引が可能なんです。ということは、それだけ投資のチャンスが広がるので利益が出しやすいってことですね。
ちなみに信用取引では買いも可能です。だから必然的に空売りをする人は、買いでも売りでも利益が出しやすいってことになります。
どんな株でもいずれは下がる
僕の株の師匠である株塾の相場先生は
「どんな株でもいずれは下がる」
とおっしゃってます。逆に下がり続けている株が、上がるかと言えばそうではありません。なぜならそのまま倒産しちゃうことがあるから。
株を買う目的は、みなさん利益を得るためですよね。ということは株を持っている人は、いずれ利益確定を行うということ。利益確定が行われると言うことは、下がるということです。
こちらのチャートを御覧ください。
2484出前館の週足チャートですが、一旦4000円まで上げた後、500円台にまで下げています。相場先生はこのチャートで下げている途中で「出前館はずっと空売りをしている」とおっしゃってました。業績は好調なのですが、出前をして一件あたり数百円を稼ぐようなビジネスモデルで、4000円の株価はありえないと、天井圏から売りを入れていたそうです。相当儲かったみたいですよ。
これは「コロナだから出前館が伸びるはず!」と、どんどん買いが先行し、4000円まで上げたのですが、利益確定の動きが始まって、元の株価に戻ったという感じでしょう。
上記の例を見ても、下げは比較的読みやすいということが言えます。
空売りの方が儲かるまとめ
というわけで、空売りのほうが儲かる理由は下記の3つ
- 株は下げのほうが勢いがある
- 空売りは信用取引だからレバレッジが効く
- どんな株でもいずれは下がる
です。あなたの投資の今後の参考にしてみてください。