日本最大の海運業者である日本郵船(9101)。我々の生活に欠かせない原油や石炭の輸送、自動車の輸出入、コンテナ輸送などあらゆるものを運び、売上高は2.3兆円!海運2位の商船三井が1.3兆円なので頭一つ抜けている存在です。
株価も近年は鰻登りで絶好調のように見えますが、今後どうなるのか?
ファンダメンタルズでの分析はされてる方が多いので、こちらではテクニカル分析で今後の日本郵船がどうなるか、そしてどうトレードしていくかを予想していきたいと思います。(2023年11月29日の情報です)
まずは月足チャート
上のチャートから分かる通り、2020年に底値を付けたあと、大幅な上昇。現在も上昇傾向です。ただ2007年にも4000円を付けており、前の高値に到達しています。
つまりここで上げが止まる可能性があることを示唆していますね。
月足チャートを近年で拡大してみました。2020年の底値から45本上げており、かなり上昇期間が長いことが分かります。PPPであり、まだまだ勢いは強いものの、やはりそろそろ上昇の休憩に入るのではないかと予想されます。
ただし直近の上げからは7本。9、17、23の法則がありますので、あと2本ぐらいは上げる可能性はあります。
次に週足チャート
上のチャートを見てみると、3700円近辺にしこりがあることが分かります。一旦下げたものの、このしこりを割らずに上げているので週足的には上昇傾向と見ることが出来るでしょう。ただし前の高値の4500円ぐらいまでを一旦の上げと見て、その後は注視する必要がありますね。
最後に日足チャート
日足チャートでは移動平均線の並びが込み入っています。MA30、MA50をMA5が抜けてきており上昇にも見えますが、MA50の下にMA30が位置しており、日足長期的には下落方向。さらには上昇14本とそこそこの日数を上げてきていますので、基本的には下げの方向で考えていくのがいいでしょう。
状況整理
以上のことを状況整理してみると・・・
- 月足:前の高値に差し掛かる。上げの本数も使ってる。下げの予感あり。
- 週足:上昇基調に見える。前の高値を超えるかどうかが注目。
- 日足:長期的には下げ目線、短期的には上げ目線。一旦の下げはありそう。
どのようにトレードしていけばいいのか?
現在の日本郵船の株価、状況は整理出来ましたので、どのようにトレードしていけばいいのか考えてみましょう。長期的なトレード予測をしたいので、週足をメインに見ていきたいと思いますが、まず最初に考えなければならないのは月足です。
先程のチャートでもあった通り、4200円付近が前高値。なのでこの価格を超えるかどうかがポイントです。抜ければ大きな上昇が見込めますし、逆にここを超えられなければ、下落もしくは横ばいからの下落となると思います。
週足を見てみましょう。
月足で前の高値があった4200円で週足でもしこりがあることが分かります。こちらのチャートに記載した通り、まずは節目の4000円を、さらには前高値の4200円付近を抜けるかどうか。現状、4000円付近に株価がいますので、すぐには買いでは狙いづらい。4000円、4200円付近で逆下半身になれば空売りで狙いたい。
その下げが短く、返せば4000円、4200円を超えてくる可能性があるので買いを入れる。逆にMA30を下回り、MA50を割ったり、MA30の下でしばらく推移するようならそのまま売りを狙っていきたいところですね。