こちらの記事は2019年に書いたものですが、思いのほか閲覧者数が多いので、今回2021年度版としてリニューアルします。世界の海軍が何隻空母を持ってるのか調べてみました。いわゆる通常空母と垂直離着陸機(F35B、ハリアー、ヘリコプターなど)が搭載できる強襲揚陸艦を含めた数字です。海外サイトから情報をまとめました。

1位 アメリカ 20隻

一位はもちろんアメリカです。カタパルト式の原子力空母が11隻、うち最新のフォード級が1隻。ヘリコプターおよび垂直離着陸機が搭載出来る強襲揚陸艦が9隻、うち最新のアメリカ級が2隻。2020年にワスプ級強襲揚陸艦のボノム・リシャールが火災により退役してもこの数字。世界中の空母の数が50未満ですし、しかも性能や空母自体の規模で言えばダントツなので、世界中の海軍が束になっても勝てないほどの軍事力があります。しかもまだまだ絶賛計画、建造中(笑)

※ジェラルド・R・フォード

 

同率2位 フランス 4隻

アメリカから大きく見劣りしますが、フランスの4隻が空母の数では2位。ただし旗艦のシャルル・ド・ゴールがアメリカ意外では唯一の原子力空母ってことで実際には単独二位。さらには蒸気式カタパルトがあるのもアメリカ意外ではシャルル・ド・ゴールのみ。スキージャンプが無いでしょ?

※ シャルル・ド・ゴール

 

 

同率2位 日本 4隻

なんと空母保有数の同率2位は軍隊を持たない日本です。空母ではなくあくまでも「ヘリコプター搭載護衛艦」です。空母じゃないのよ、護衛艦なのよ。でもやりようによっては垂直離着陸可能なF35B戦闘機も載せられるわよ。憲法9条遵守なのよ。ちなみに海外のサイトでは空母と記載されていますけど(笑)。いずも級が2隻、いずもよりやや小さめの、ひゅうが級が2隻です。ヘリコプターと垂直離着陸機しか搭載しないのでカタパルトやスキージャンプはありません。

いずも

 

 

同率2位 イタリア 4隻

旗艦はカヴール級で、現在F35Bの運用試験中。元は垂直離着陸機のハリアーを搭載していたサン・ジョルジョ級をヘリコプターなどが搭載できる強襲揚陸艦として運用中。

※ カヴール

 

同率5位 イギリス 2隻

かつての大英帝国、イギリスの空母は現在2隻。しかも2017年就役の最新鋭艦クイーンエリザベス、及び姉妹艦のプリンス・オブ・ウェールズが2019年就役と、最新鋭艦が2隻です。英国史上、最大の軍艦でF35Bも搭載予定でかなりの軍事力が期待できます。EU脱退のイギリスですが、軍事力に関してはかなり気合入ってます。

 

同率5位 オーストラリア 2隻

オーストラリアは2014年、2015年と立て続けに空母を就役させました。基本的にはヘリコプター搭載艦ですが、スキージャンプが付いており短距離離陸型の戦闘機も配備可能です。ただし現在、コストの関係から機体の導入は考えてないとのこと。

※ キャンベラ

 

同率5位 エジプト 2隻

エジプトは2016年にミストラル級の空母を二隻就役させました。このミストラル級はフランスで建造された空母で(フランスも3隻のミストラル級が就役)、実はロシアが買う予定だったんだけど、クリミア半島問題によるEUの対ロシア制裁で、輸出ができなくなったため、エジプトが買ったというわけです。なんかややこしいね。ちなみに下の写真は空母「ガマール・アブドゥル=ナーセル」ですが、もともとの名前は「ウラジオストック」。その名の通り、極東に配備される予定でした。

※ ガマール・アブドゥル=ナーセル(写真はウラジオストック時代のもの)

 

同率5位 中国 2隻

日本にとってはかなり気になる中国の海軍力。その旗艦が遼寧です。ソビエト連邦でアドミラル・クズネツォフ級として建造されましたが、建造途中でウクライナに長年放棄されてたものを中国が2,000万ドルで買い取りました。しかも船上カジノにするという名目で、スクラップとして買ってきたものを空母にしちゃった感じです。さすが中国。1985年に竣工し、1992年に放置され、2012年にようやく就役。さらに2019年に2隻目の空母、山東が就役しました。どうやら独自開発のようです。最近の中国の技術力はあなどれません。こちらは南海艦隊所属ということですが、南沙諸島が管轄っぽい。さらに1隻建造中で2024年に就役予定。

※ 遼寧

 

同率5位 イラン 2隻

なんとなんと、意外と言っては失礼かもしれないが、イランが2020年、2021年と立て続けに独自開発した空母を就役。ま、正直タンカーに板乗せたみたいな感じですが(笑)それでもヘリコプター搭載能力があるし、F35Bも搭載できるかもしれません。イラン、最近アメリカの目の敵にされてるから、やばいと思ったんでしょうね。

※ マカラン

 

同率10位 インド、ロシア、ブラジル、韓国、タイ、スペイン

上記の国は一隻づつ空母を保有しています。

インド

インドのヴィクラマーディティヤは同じくソビエトのキエフ級をロシアから買い取って改修して使っています。中国の遼寧と違い、こちらはまともなルートで購入。2013年就役。さらに2021年にもう一隻就役予定。

※ ヴィクラマーディティヤ(写真がかっこいい!)

 

ロシア

そのロシアは現在空母1隻保有。中国の遼寧と同じ、アドミラル・クズネツォフ級のアドミラル・クズネツォフ。結構古いです。本当はフランスから空母を買う予定だったけど、クリミア半島の件でEUから叱られて輸入できませんでした。なので自前で現在2隻建造中。

※ アドミラル・クズネツォフ

 

ブラジル

ブラジルのアトランティコは2018年就役ですが、こちらはイギリスのお古。元の艦名はオーシャン。

※ アトランティコ

 

韓国

韓国の空母は独島。もちろん竹島の韓国名。北朝鮮に最も遠い済州島に配備されてて、日本全域を射程に収める長射程巡航ミサイルを配備していることから、実は韓国は日本を仮想敵国としているのではないかとの懸念もあり。独島級の空母は2020年にさらに一隻就役予定だったが、2021年に延期。

※ 独島

 

タイ

タイの空母はプリンシペ・デ・アストゥリアス級のチャクリ・ナルエベト。こちらはスペインのバサン社が同型のスペイン海軍の空母を、少しダウンサイジングして建造したものです。世界最小の空母と呼ばれることもありますが、実際にはイタリアのサン・ジョルジョ級の方が小さいです(空母の分類によってはチャクリ・ナルエベトが世界最小になります)。

※ チャクリ・ナルエベト

 

スペイン

スペインの空母は2010年就役のフアン・カルロス1世。自国で建造です。

※ フアン・カルロス1世

 

他にもトルコが1隻建造中で2021年に就役予定ですが、搭載機のF35Bが制裁で手に入らないとかで延期されるかもーってことです。

 

以上が世界の空母保ランキングでした。まとめると

1位 アメリカ20隻
2位 フランス、日本、イタリア4隻
5位 イギリス、オーストラリア、エジプト、中国、イラン2隻
10位 インド、ロシア、ブラジル、韓国、タイ、スペイン1隻

となります。現在日本は2位の空母保有数ですが、中国や韓国も海軍力を伸ばしています。東アジアの軍事バランスもなんかいろいろ大変になってくるかもしれませんね。

自衛隊の島嶼防衛力

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