ウクライナとの緊張が高まるロシアですが、ロシア軍の強さはどのくらいでしょうか?調べてみましたのでご参考に。
ロシア軍全体
兵力:90万人
軍事予算:617億ドル
世界の軍事力ランキング:第2位
ロシア軍は方面ごとに、東部軍、中央軍、北部軍、西部軍、南部軍に分かれていて、ウクライナと当たるのは地理的に西部軍と南部軍になると思われます。ただ当然、他の方面軍からの戦力の移動は可能ですので、総力で当たることも考えられます。
ロシア軍は領土が広大なので、伝統的に海軍よりも陸軍に力を入れる傾向があります。
陸軍
ロシア軍の主力とも言えるのが陸軍です。
兵員:約27万人
戦車:約2,700両(約17,500両の保管車両があり)
主力戦車はT-90型戦車。
一輌あたり約140万ドルと安価で、性能も優れていることから、インドを始め、リビア、イラン、シリア、インドネシアなどで採用されています。
参考:ロシア戦車データベース
航空宇宙軍
他国の空軍にあたるのが航空宇宙軍。米国に次ぐ、世界二位の空軍力を誇ります。
兵員:14.5万人
戦闘機:約900機
攻撃・爆撃機:約750機
その他航空機:約2,500機
主力戦闘機はSu-27(スホーイ27)
F-15に対抗して作られただけあって、若干古さはあるものの、実力は世界屈指。現在は徐々にSu-35に置き換わっていっていますが、それでもしばらくロシア空軍の主力戦闘機の座を守ることでしょう。
海軍
ロシアは大きな湖であるカスピ海と黒海に面していることから、湖に展開している艦隊も有しています。湖だけど海軍。
兵員:約15万人
航空母艦:1隻
潜水艦:62隻
巡洋艦:6隻
その他艦艇:114隻
航空機:371機
現在、唯一の空母はアドミラル・クズネツォフ
現在はこの空母も整備中であり、また隣国のウクライナを攻めるのに必要ないので今回は空母の出番は無さそうです。
・空母一隻の値段はいくらぐらい?米国フォード級と日本いずも級を比べてみた
方面軍としては以下のような陣容となります。
・北方艦隊(北極海担当)
・太平洋艦隊(日本に近い!ウラジオストックが本部)
・バルト艦隊(いわゆるバルチック艦隊)
・カスピ小艦隊
・黒海艦隊(クリミア半島があるのが黒海!)
黒海艦隊
黒海艦隊には、ミサイル巡洋艦1隻(沈没)、ミサイル駆逐艦1隻、フリゲート2隻、潜水艦2隻、その他艦艇34隻。なかなかの戦力ですね。
黒海艦隊旗艦のスラヴァ級ミサイル巡洋艦(旗艦モスクワ:沈没)
おそらくウクライナとの戦闘で、海軍が出てくるとなれば、この黒海艦隊が展開するものと思われます。
ウクライナ軍との比較
ウクライナ軍の軍容は・・・
兵力:10万人
軍事予算:52億ドル
世界の軍事力ランキング:第22位
と、まあロシア軍のだいたい10分の1ぐらい。ロシア軍の西部軍+南部軍と比べても相当見劣りするでしょう。
陸軍は?
主力戦車はソ連が開発したT-64をウクライナが改修した、T-64BVとT-64BM。もちろんロシアの戦車よりは旧式。
空軍は?
ロシアの主力戦闘機であるSu-27などを保有していると言われているが、絶対的に数が足りない。
海軍は?
ウクライナ海軍の所有艦艇は、大型艦がフリゲート1隻、コルベット1隻、あとは小さな戦闘艦と、戦闘補助艦なので戦力としては心もとない。
というわけでまともに戦ったら完敗でしょう。ウクライナとしてはNATOの助けが無いとなんともならないですね。